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私は私。

アディッシュ取締役 杉之原明子のブログです。

安易な『すべき』とさようなら

 
クチグセはときに厄介だ。特に、自分も気がついていないクチグセ。
 
 
「杉之原さんって、『べき』が多いですよね」
 
インターンをしていたとき、同じインターン生に言われてはっとした。
  
 
あの頃の私は、『すべき』病にかかっていた。
 
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  • 会社はこうあるべきで、
  • 上司はこうすべきで、
  • 〇〇は~~であるべきだから、〇〇は~~すべきってかんじ
 
私が使う『すべき』が厄介だったのは、自分に矢印を向けた使い方をしていかなったことだ。組織や人に対して連発。決して提案や行動を伴う『すべき』ではなく、自分の未熟なモノサシで物事を測り、勝手に『すべき』まで昇華させ、どこか上からなかんじで『すべき』を繰り出しまくっていたのだ。
 
人に言われて初めて自分のクチグセに気づき、そして結構落ち込んだ。それ以降、安易な『すべき』を封印している。
 
  • 私はこういうチームがよくて、
  • だから人としてこうありたくて、
  • 〇〇は~~な状態にしたいから、こういう動きをしようと決めた
 
 
『すべき』は、私自身もこう動くべき、と自分事として使いたい言葉。 
 
 
 
 

3日後に100%の答えを出すより、翌日、60%の答えを出す(『戦略おべっか』)

 
期限を守る、これがかなり難しい。
 
昔に比べて多少ましになったけど、期限直前に追い詰められることが多々ある。ああ、こうなるって先月から分かってたのにな、の連続。
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1.自分の100%は、上司の10%に過ぎないという事実
 
特に難しいのは、今までやったことがない仕事やアウトプットの想定ができていない仕事。これらの仕事は、時間をかけたわりに、アウトプットが超絶イケてないことが多い。
 
期限ギリギリ、ときには遅れ気味でやっとこさ提出するも、「おいおい、ここまで抱え込んだ上に、なんだこのクオリティは…!使えないじゃん…」という上司の心の声が漏れ聞こえるようなシーンは何度もあったし、今でもある。
  
なるほど、自分がなんとか出来たと思っても、アウトプットを受け取る人にとって10%になっているサイクルを脱さなければいけないぞと。
 
 
2.ならば、構想段階の60%で出す(早めにアウトプットイメージをすり合わせる)
 
今は、特に大粒の事業タスクに取り組む際は、アウトプットイメージをざっと書き、作り込む前の段階で外に出すようにしている。
 
  • こんなかんじで考えてます、イメージあってます?
  • おそらく、だいたいこんなかんじのイメージですよねー。
 
自分が考えたアウトプットイメージなど10%だと分かっているから、構想段階で外に出す。後から引っくり返されるとは、アウトプットイメージを擦り合わせられていなかった自分の姿にほかならない。早めに構想を考える時間を取り、60%の状態で外に出してみる。それだけでも、マシなアウトプットで期限を迎えられる確率が上がる。
 
 
3.スケジュールの60%まできたら状況をさらけ出す(早めにアラートを上げる)
 
アウトプットイメージが描けたら、次は、実際に手を動かして形にしていくわけだが、ここでは、スケジュールを意識する。理由は、追い詰められるのは、私のアウトプットを受け取る次の人だからだ。上司やチームメンバー、ときにはお客様。 
 
 
そして、大切なのは、自分がリーダーの場合も同じだということ。
 
私は、自分のミスで謝罪アポに発展してしまったことが何度かある。ただただ情けない限りで、そのときのことを思い出すと、今でも胸が苦しい。
 
そのうち1回は、お客様との約束の仕方が甘く、挙句、自分で抱え込んだ。チームメンバーを巻き込まないと期限が守れないと分かっていたのに、なぜか言い出せなかったのだ。案の定、期限を迎えたときは散々な状態でお客様に迷惑をかけしてしまった。
 
これで強烈に学んだはずなのに、別の大きな案件で、私はまた抱え込んだ。致命傷になる前に、当時のリーダーが気づき、チームメンバーが総出でヘルプに入ってくれて、なんとか乗り越えさせてもらった。
 
 
メンバーには、「あなたのアウトプットを受け取る私が困るから、紙でもメール箇条書きでも何でもいいからとにかく出してほしい」と伝えているのに、ああ、自分が出来ない。
 
リーダーはひとりで完璧に出来なきゃダメなんてことは決してない。というか出来ない。ならば、スケジュールが迫ってきたら状況をさらけ出すこと。
 
 
「早めに」の目安は、60%。
 
 
 
 

TOEIC企画2016罰ゲーム、世界一臭い缶詰シュールストレミングを完食せよ!

3月某日、某所。
 
 
ついに今年もこの日が来た。
 
昨年行われたTOEIC企画2016の未達者たちが、世界一臭いと言われるシュールストレミングを食し、散りゆく日が!
 
そう、未達に終わったとしても、リカバリーすればいいだけなのである。
 
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シュールストレミング完食に向けて事前調査がなされていて、装備グッズと、
 
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相性が良いと言われているアイテム。そして、この写真左上に鎮座されているのが、そう、 
 
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これがシュールストレミングだ。執行役野澤が自宅冷蔵庫で2週間近く保管。缶の不気味な膨らみに、夫婦で怯える生活もこの日で終わりだ。
 
 
さあ、準備は万端。
 
一般の方にご迷惑がかからないよう早朝集合。作戦会議が始まる。最重要事項は、いったい誰がシュールストレミングを開けるのかということ。
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・・・・。
 
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全会一致で、遅刻をかましたこの男に託されることになった。
 
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皆の衆、ガイアックスグループの力を結集させてリカバリーするぜよ!(技術開発部部長)
 
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出陣!
 
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開封の技!
 
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ちなみに、この撮影は、
 
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遠巻きに360度体制で行われた。
 
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しかし、ここで暗雲が立ち込める。
 
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お、思ったよりも、臭いが強烈ではない。
 
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え、意外といけるんじゃない?大丈夫この企画的な雰囲気が漂うなか、、実食!
 
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少々リアクションが伝わりづらいが、順調に、シュールストレミングにやられていく。やはり食べるとヤバイらしい。
 
 
しかし、ここで、最強人物現る。
 
40代にシュールストレミングが効かない説浮上
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「え、全然いけるよ?オイルサーディンのめっちゃ塩辛い版だよ。なんでかな。40代だからかな」
 
 
そして、笑いの神がこの男に舞い降りた
 
同じく40代の野澤。1周目は岡田と同様、難なくクリア。40代にシュールストレミングが効かない説が漂う中、2周目の大トリ。3周目突入を阻止するため、男気溢れる大量シュールストレミング
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2周目は、クラッカー&チーズとコラボでいただきます。
 
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あれ、やはり40代にシュールストレミングは効かないのか!?
 
と思われたそのとき! 
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野澤に異変。
 
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倒れ込む執行役。
 
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体を張って3周目突入を阻止した野澤に敬服。ガイアックスグループは盤石である。
 
 
完食後も襲いくるシュールストレミングリカバリ
 
こうして、世界一臭いと言われるシュールストレミングを完食した5人。
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その後も、ゲップという予測不能なタイミングで強烈に襲ってくるシュールストレミングの脅威と戦いながら、「人生経験として良かった」「くっさ!」「ふとしたときのネタとして良い」「くっさ!」と振り返り。なにはともあれ、晴れて未達をリカバリー。
 
 
何事も、本気で挑戦し、本気で楽しんだ者勝ちなのである。
 
 
 
完。 
 
 
 
 
 
※注:本企画は、一般の方々のご迷惑にならないよう場所と時間を選定。ゴミもすべて持ち帰りました。 
 
 
ガイアックスグループTOEIC企画とは


 
 
 
 
 
 
 

GLOBIS「アカウンティング基礎講座」修了。数字なき物語も、物語なき数字も意味はない

恥ずかしながら、いや、恥ずかしいなんて言っている場合でもないのでさらけ出してしまうが、今年1月から通っていたGLOBIS「アカウンティング基礎講座」を修了した。
 
3ヶ月間、充実したグロービス生活だった。
 
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とにかく早く知識を自分のものにする必要があり、グロービスを選んだ。
 
 
1.予習復習をやりきる
 
受講前に決めたこと。予習復習を欠かさないこと。当たり前のことだが、当たり前のことをするためには時間を確保する必要があり、会社のスケジュールとにらめっこ。
 
特にしんどかったのは、第4回目まで。用語と数字にまみれて言われるがまま。自分が何を計算しているのか、よく理解できていない状態に陥った。第5回など、行きの電車の中で悪寒がして自宅に引き返す始末。(振替ありがたし、、)
 
毎回の授業で、そもそもの講座のゴール、前の回の授業とのつながりを丁寧に解説いただき続けたおかげで、第5回以降、いきなり点と点が線になる感覚がした。これが勉強の面白さ。
 
それから、先生から紹介いただいた参考図書が非常に良かった。どれも薄い文庫サイズなので挫折することなく読了。授業の復習と連動していて、内容の理解ができすぎてニヤつきが止まらなかったほど。
 
 
2.自社の数字で演習する
 
受講前に決めたもうひとつ。それは、自社の数字で演習すること。とにかく最も身近な数字で、知識を自分に落とし込んでいかなくてはと。
 
授業では、様々な業界の数字やビジネスモデルに触れた。それが非常に良くて、だからこそ、すーっと、冷静に、改めて自社のビジネスモデルや数字を捉えることができた。
 
会社のメンバーに時間をもらって、「当社の財務諸表からこんな数字を出してみたのですが、どのように捉えてますか?」などと、自社の数字を確認した。あまりに教科書公式レベルではあったが、付き合ってもらって感謝。知識のインストールは完了したので、あとは食らいついていくだけだ。
 
 
3.アウトプットする
 
先週、拠点への出張時に、任意参加形式でBRFレクチャーを実施した(BRF:事業部ごとのPLの呼び名)。今までもBRFを説明することはあったが、あくまでも自分の体当たり経験ベースだった。今回は、財務諸表の観点から、そもそもBRFはどういう位置づけなのか、から話すことができ、一方、ああ、シンプルに説明できていないなとか、理解がまだ甘いなとか。知識を自分のものにするには、アウトプットが一番の特効薬だ。
 
 
最後の授業で、先生にいただいた言葉。
 
「数字なき物語も、物語なき数字も意味はない(御手洗富士夫)」
 
 
これからも様々な数字を扱っていくことになるが、グロービスで習得した基盤に立ち返りながら、数字に魂を込めて進んでいきたい。
 
 
 
 
 
 
#受講した講座はこちら 
 
 

tiny peace kitchenシークレットパーティに参加!イノベーションは辺境から生まれる

先日、tiny peace kitchenのシークレットパーティに参加してきた。
 
tiny peace kitchenは、私の後輩である荒井ちゃん(智子さんと呼んだほうが良さそうだ…)が立ち上げた、ガイアックスのカフェ事業部だ。
 
パーティの様子を少しご紹介。
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「家庭料理を、まいにち食べよう」がtiny peace kitchenのコンセプト。まいにち食堂時代から変わらない、実家のごはんを彷彿とさせるようなメニュー。(「ああ、生かされている」と涙が出そうになる危ない域に入っている私…ありがたい。)
 
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もうひとつ、tiny peace kitchenは、「保健室のようになりたい」という思いが込められている場だ。
 
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この笑顔をもらったら、嫌なことも吹っ飛ぶ!(吹っ飛びすぎて、完全に酔っぱらったが…)
  
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彼女がどのような思いでtiny peace kitchenオープンまで動いてきたか、彼女のブログをぜひのぞいてみてほしい。
 
 
さて、私は、tiny peace kitchenを見るたび思い出す言葉がある。昨年、彼女のインタビューをさせてもらい、この言葉に出会った。
 
 
イノベーションは辺境から生まれる」
 

でも辞めずにいまも同じ会社で働いている。具体的に、社員食堂を始めるまでにはどのような経緯があったんですか?

当時所属していた部署の部長だった江戸さん(現アディッシュ(株)CEO)が、「社内でやれば?」と言ってくれたんです。その時、すごく刺さった言葉があります。『イノベーションは辺境から生まれる』という言葉です。これは、今、私の軸にもなっています。飲食業界にいきなり飛び込んでしまうと、知らない間にその飲食の業界に染まり、その世界の基準で物事を考えてしまう。でも、あえてIT企業という、辺境の地にいれば、違う場所にいるからこそ見えるものがあると。言われた時はハッとしました。本当にそうだなあと。私自身、食の世界をよく知らないからこそ、既にその業界にいる人たちとはまた違った視点が持てるのではないかと思いました。

IT業界にいる自分だからこその視点があると。

そうなんです。違う人脈、世界を見ているからこそできることもあるわけで。近すぎると見えないことも、距離があるからこそ、見えてくることがあるんじゃないかなと考えました。だから、ガイアックスでやりたい!と思いました。

Arai Tomoko | Needle-Moversより

 
右も左もまったく分からない、ずぶの素人だからこそ、ピュアに突き進めるのだろう。だって、経験もスキルもないし、業界特有の慣習も分からない。もはや思いしかない。でも、何をさしおいても思いがあるのだ。そして、その思いに人が引き寄せられちゃうのだろう。
 
そういえば、私自身も、新規事業の立ち上げに携わっていた頃を思い返すと、今思うと、まったくの異業界に対して「なんとかしたい!」と突き進んでいた。冷静に考えて、もしその業界に長く身をおいていたら、いろいろ分かりすぎて、見えすぎて、突っ走るのは難しかっただろうなと思う。そのくらい、素人であるがゆえの「ピュア爆弾力」のパワーはすごいのだ。
 
 
明るさと喜びが漏れ出しちゃってるtiny peace kitchen。ピュア爆弾な荒井ちゃんと素敵なメンバーに、ぜひ癒されに行ってみてください!
 
#tiny peace kitchen
 
 
 
 
 

プロフェッショナルとは、「一流の素人」(中居正広)

だいぶ前のNHK『プロフェッショナル~仕事の流儀~』、
 
「プロフェッショナルとは?」という問いに、中居正広は「一流の素人」と答えた。
 
研ぎ澄まされた表現に体が震えた。
 
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こなれてくると、慣れてる感に支配され、悲しいかな、ピュアな喜怒哀楽が鈍化してくる。私は、この現象を「ピュア爆弾力の低下」と呼んでいる。
 
「お客様にお褒めの声をいただいて嬉しい!」とか、「何が何でも変えてやるんだ!」とか、「メンバーに迷惑をかけてしまって情けない」とか、「プレゼンをさせてもらえること自体が嬉しい!」とか。今も、初めて感じたあの感情を失わずに、物事に体当たりできているだろうか。
 
私は、特に、ここ一番のプレゼンでは、初めて拍手をいただいたあの瞬間を意識的に思い出し、ピュア爆弾力を復活させて臨むようにしている。
 
 
「素人であり続ける」こと。
 
これが輝きをもたらし続ける秘訣なのかもしれないと思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「ない」けど、「何だけはあるのか」(Social Business Japan Forum 2017)

先日、Social Business Japan Forum 2017に参加した。
#イベント概要&スピーカー:http://sbjf.gramweb.net/speakers/
 
ソーシャルビジネス提唱者であるムハマド・ユヌス博士が来日、基調講演をされた。ユヌス博士は、マイクロファイナンスを扱うグラミン銀行創設者であり、2006年度ノーベル平和賞を受賞されている方だ。
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ユヌス博士が提唱するソーシャルビジネスの特徴は以下だと理解した。
  • 社会貢献を解決するビジネスモデルであること
  • 利益を出すこと
  • その利益を次のソーシャルビジネスにつなげること
  • 株主への配当金はないこと
 
基調講演の後は、実際にソーシャルビジネスを展開している日本企業(ユニクロユーグレナ等)の事例発表があり、私はそこまでしか参加できなかったが、特に印象深かった3社の発表を取り上げたい。
 
 
1.日本での生産量ゼロに目をつける「緑豆プロジェクト」(グラミンユーグレナ
 
グラミンユーグレナが展開している「緑豆プロジェクト」のプレゼンは非常に印象的だった。グラミンユーグレナは、ミドリムで異彩を放っている、あのユーグレナ社とグラミングループの合弁会社だ。
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緑豆とは、もやしの豆のこと。日本で30円とかで買えるあのもやしの豆は、ほぼすべて中国からの輸入に頼っているそうだ。(恥ずかしながら、ま、まったく知らなかった…!しかも、なぜか、全部国産だと思っていた…。)バングラディシュの地でも、緑豆が作れるかもしれない。そんなところからプロジェクトが始まったそうだ。
 
  • バングラディシュの貧困農家:手間ひまかけてきちんと良いものを作れば、数倍の対価が得られることを知る
  • グラミンユーグレナ:中国に頼っていた輸入量に少しずつ切り込み、販路を広げる
 
当初は、金儲けの話だと怪しまれ、現地農家の理解を得るところからして大変だったそうだが、数年経った今では、手間ひまかけてきちんと良いものを作れば、収入につながることを経験した農家によるクチコミが人を呼んで、4000の農家が参加しているという。これだけでなく、衛生管理や販路開拓などを思うと、非常に関係者の多い壮大なプロジェクトであると感じる。
 
私が勉強になったのは、日本が輸入に頼っている食材に目をつけて、それをバングラディシュの貧困問題のソーシャルビジネスとした点。今後は、同じように、他食材にもトライしたいと語られていた。
  
 
2.休みを使って形に。「自動車整備士養成学校設立プロジェクト」
 
強烈だったのは、クレディ・スイス銀行東京支店プライベートバンク日本代表の平尾さん。平尾さんがバングラディシュで着目したのは、日本の中古車の多さ。きちんと整備をすれば、もっと乗れる。そんなところからプロジェクトが始まったそうだ。
 
自動車整備士養成学校のビジネスモデルは、
  • 貧困家庭の子どもたちを対象とする
  • 2年制の学校
  • 1年目は、母親がグラミン銀行からお金を借りる
  • 2年目は、整備を多少できるレベルになっている学生が、インターンのような形で働き、その対価を支払う。学生は、母親が借りたローン返済に充てる
 
加えて、英語教育もあり、学生は、2年間で英語がペラペラになったそう。ハングリーさが全然違うと。
 
学校を設立するに必要な資金獲得のための平尾さんの体当たりの行動と、最後の最後に人を引き寄せてきた、その道のりも凄まじかったが、それを「普通に働きながら、休みを使って形にした。職をクリエイトしろ!」と。これには震えた。
 
 
3.廃校までカウントダウン状態から「仕事をつくりに島に帰りたいと思う人材教育」へ(Purima Pingino)
 
プレゼンに惹きこまれたのは、Purima Pingino藤岡さん。
 
例えば島根県隠岐島は、随分前から、IターンやUターンによる地域活性化で話題になっていて、うっすら興味があったのだが、株式会社 prima-pinguinoは、廃校の危機にあった島唯一の高校を蘇らせるプロジェクトを主導した会社だ。
 
島唯一の高校をなぜ廃校にしてはいけないか、その課題感からプレゼンが始まった。高校がなくなると、どうしても人口も減っていく。一方、高校があれば解決するかと言えば、そうではなく、じゃあ島に仕事があるかという話になる。まわりまわって、教育環境があれば人は集まるのではないか。そんなところからプロジェクトが始まったそうだ。
 
高校改革と一口に言っても、大学進学などで、どうしても若者は島から出て行く。それならば、「仕事をつくりに島に帰りたい」をゴールに、魅力ある学校づくりをしよう!と。
 
今では、同様に、高校魅力化プロジェクトとして、過疎地にある全国6校へと広がっているそうだ。
 
私自身、学校営業をしていた頃、場所によっては、商店街のシャッターを開けなくちゃだよなーと何度も感じたことを思い出す。そのときは、解決策として、商店街活性化をうっすら安易に考えていたのだが、まさに、もっと学校起点で考えることもできるよなーと。
 
 
「ない」けど、「何だけはあるのか」
 
バングラディシュや過疎地といった地では、「どこかでは当たり前であることが、当たり前ではない」ことが多い。でも、「何だけはあるのか」を起点に、発想を転換しながら、考え続けることが大切だと感じた。そして、行動、失敗、行動。
 
非常に刺激を受けたフォーラムだった。