私は私。

アディッシュ取締役 杉之原明子のブログです。

不都合の嵐と乗り合いカルチャーを体感、フィリピンの交通手段すべて使ってみた

 
フィリピンの通勤ラッシュは過酷だ。
鳴り響くクラクションは、落としどころのない会話のよう。
 
車で30分の道のりに2時間半とかかかるらしい。
毎日、通勤に往復6時間要しているメンバーも複数いて、
会社として取り組む必要のある課題だ。
 
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バス、タクシー、乗り合いバン、ジプニーが次々に到着し、
止まるや否やドアというドアが開き、驚くほどの人が降りてくる。
そして、すぐに次の利用客がどんどん乗り込む。
 
ひとつひとつの動きは非常に迅速に思える。 
 
 
フィリピンの交通事情をばっくりとまとめるとこんなかんじ。
  • 渋滞がまじひどい
  • タクシーに信頼がない
  • 相乗り文化あり
  
 
1.一番高いのに一番気が抜けないタクシー
 
空港に降り立ったら、まず使うのがタクシーだ。
マカティ市内を目指す。

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フィリピン人も「常に気が抜けないの」と言うほど、
ぼったくりを始めとして危険なエピソードは絶えない。 
 
メーターが作動していることを確認し、
Googleマップを起動させていることを運転手に伝え、
ちょっと身を乗り出して座る。
 
マカティに到着するまで、超緊張状態だった。 
 
 
ちなみに、19時頃、マニラからタクシーに乗ろうとしたら
マカティまでひどい渋滞だから、と5台連続で乗車を断られた。
 
回転率を考えたら確かにそうだよな。
 
 
2.電車、ラッシュ時は乗るのに1時間
 
Manila MRTを利用した。
ホームも電車も日本と変わらない。 

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タッチ式の改札だが、片道の場合はあともうちょっとだ。
 
片道切符を求めて窓口に並び、
運賃がチャージされたカードを受け取る。
改札機にタッチして乗車、出口では改札機にカードを吸い込ませる。
 
なんかなー、あともうちょっと!
 
ある日の夕方、駅を見ると、駅前を越えてずーっと列が続いていた。
電車に乗るまで1時間とのこと。
 
毎日のことらしい。
無理ゲーである。
 
 
3.バスのテレビでみんなで歌って笑う
  
乗車すると、前から順に係の人が精算をしていく。
行き先を告げ、指定された運賃を支払う。
 
バスのクオリティは様々だが、
どれもテレビかラジオ放送がされているらしい。
 
私が乗ったバスはテレビが設定されていた。
放送されていた映像はおそらく運転手の趣味。
カーペンターズのライブの様子が流れれば乗客が歌い、
バラエティ番組が放送されれば声を出して笑う。
 
なんだこの一体感。
 
 
渋滞中、軽食販売の人が一瞬乗ってきて、ピーナッツを売る。
 
なぜピーナッツ。
 
運転手の趣味ではなく、CMとか、
ピーナッツではなく、水とかビールとか。
渋滞で乗車時間が長いだけに、もっと何かできそうだ。
 
 
4.助け合いのお手軽ジプニー
 
マカティ市内も走りまくっているのが、ジプニーだ。
天井がやたら非常に低い空間に、後ろから飛び乗る。
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車が発進すると、乗客が次々と運賃を前に送っていく。
ドライバーは、運転したままの状態でおつりを後ろに渡す。
そして乗客が人から人へとおつりを送っていく。
 
なんだ、この助け合い!
 
成り立ってるのか、この集金で!
 
 
聞くと、回収率は半分くらいなんじゃない?とのこと。
そんなのはどうでもいい。
 
ほっこり感の方が大きい。
 
 
5.究極の乗り合いバン、UV EXPRESS
 
次に衝撃だったのが、乗り合いバスだ。
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UV EXPRESS社のフランチャイズで運営されているようだ。
10名乗りほどの大きさのバンに20名が乗る。
 
なんと、20名きっちり集まるまで発車しないのだ。
 
 
さ、さ、酸素…!
 
 
6.おまけ:観光の代名詞!トライシクル
 
マニラにあるインストラムロスという観光地に出かけた。
スペイン語で「城壁の街」。
 
スペイン支配と日本軍の爪痕を感じる、歴史ある地区だ。

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インストラムロスでは、人力車的な立ち位置のトライシクル。

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30分300ペソ(1ペソ=2.8円くらい)と言われて無視したが、
60分300ペソになったので乗ってみた。
 
なんだかんだ2時間降ろしてもらえなかったけど、
みっちり観光案内付きで、
狙っていたすべての教会・史跡に行けてちょー満足。
 
 
運賃の肌感覚はこんなかんじ。
 
タクシー≫≫≫バス=UV EXPRESS SERVICE>電車>ジプニー
 
 
不都合の嵐と乗り合いカルチャーに、
こういうところでシェアリングエコノミーが一気に広がるんだろうな、
 
と、それっぽくまとめておく。