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私は私。

アディッシュ取締役 杉之原明子のブログです。

経営とはジレンマへの挑戦(「あたなたの会社が理不尽な理由」)

 
30代を目の前にし、「自分の強みが分からない」病にかかった。
 
もっとも差し迫っていたのは、管理部を立ち上げることに対しての、自分自身への不安だったと思う。私に何も専門的知識がない状態で、人事労務、総務、財務のメンバーを先導し、どんどん形にしていく必要がある。
 
分野ごとの言語が分からない。やり方が分からない。今も絶賛体当たり中だが、この1年、メンバーと一緒に本当に体当たりをしてきた。とは言っても、体当たりせねばならないことは当然想定はしていて、それよりも、専門分野を深めていくメンバーに囲まれ、自分の強みが分からなくなっていた。
 
私の強みは、リーダーシップとか、チーム作りあたりかなとはうっすら思ってきた。でも、本当にそうなのか分からない。それを証明するものも何もない。自信を持って大声で言えない。私は焦っていた。
 
時同じくして、人生の節目ごとに、20代は「とにかく体当たりの年」、30代は「強みを深める年」かしら、なんて妙にタイトルをつけたもんで、あれ、私の強みって何かしらと考えこむことになった。
 
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久しぶりにストレングスファインダーの結果をノートに書き出して分析するも、もう一人の自分がささやく。ねえ、自分が見たい自分しか見てないんじゃない?
 
完全に行き詰まり、今年6月、ガイアックスグループの諸先輩方に、杉之原の強みについてGoogle formでアンケートを取る、という奇行に出た。いつも個人的な勝手な悩みに付き合ってくれる先輩方には本当に感謝しかない。いただいたコメントを付箋に書き出し、グルーピングして考察する。もう一人の自分がまた出てくる。ねえ、データって、自分が見たいようにしか見てないよね?
 
ぐっ。
 
 
最近、ようやく収束した。 
 
私を救ってくれたのは、この本だった。
経営学者の読み方 あなたの会社が理不尽な理由

経営学者の読み方 あなたの会社が理不尽な理由

 
 
ちなみに、この本はめちゃくちゃオススメ。会社をつくるということ、事業をつくるということ、意思決定をするということ、愛ということ。今まで良しとされてきた世の仕組みやビジネス論を引用しながら、直球の言葉でグサグサくる。
 
さて、この頃の私には、特に『第4章「ワクワクするビジョン」のパラドックス〜経営とはジレンマへの挑戦〜』がすごく響いた。結晶化された言葉が、私のどまんなかに降りてくる。
経営とは「ジレンマへの挑戦」 
ゴールを設定するとは、「ビジョンと、起業家精神と、政治の微妙なバランスを考慮した繊細なアートである」 
 
 
そうか。私は、アーティストなんだ。ビジョンを描き、その実現に向けて、政治と人間模様の微妙なバランスを紡ぎながら走る。規模や状況違えど、どんなステージでも、全体像を頭に描こうとしながら、ジレンマへの挑戦の先頭に立ってきたのではないか。
 
この考え方に出会った後、上司や同僚から、『オーケストラで言えば指揮者』『醸成家』『コーディネーター』といった言葉をもらった。これらを上位概念に、手元にまとめてきたストレングスファインダー、先輩方からのコメントを眺める。つなぎあわせてなんとか分析しようとしていた内容を、ようやく冷静に俯瞰することができた。
 
 
あなたの強みはなんですか?と聞かれたら、「私はアーティストです。ジレンマへのチャレンジャーです。」と答えようか。大真面目に。