私は私。

アディッシュ取締役 杉之原明子のブログです。

方向性を決断する瞬間について

正解がないプロジェクトを進めるとき、「方向性をどうやって決めたらいいですか?」と聞かれることがある。「え、知りません。私は本当に正解を知りません。あなたがリーダーです」と思いつつ、あれ、そういえばどうやって決めてるんだっけ。

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正解がないプロジェクトとは、何も完全に新しく始めるようなものだけではなく、会社や事業のミッションをどう描くか、事業やお客様やメンバーが何を成したいか、そのためにチームや個人で何をすべきか。どのような粒感で仕事を切り取っても、正解のあるプロジェクトなどどこにもないことに気づく。本日時点、当たり前にやっていることだって正解ではない。

そうであるから、最初から正解など描けるはずがなく、でも、正解が分からないからこそどんな方向性も描けるのだ。そんな状況で、どのように決断すればよいのだろう。

 

ひとりで抱えなくていい。でも決めるのは絶対自分

最初に伝えたいのは、仕事はチームで取り組むものであるから、プロジェクトオーナーがひとりで抱え込む必要はないということ。決断するまでの過程は、進め方の相談をしたり、プロジェクト関係なくアイディア出しに参加してもらったり、アドバイスやフィードバックをもらったりなど、人の手を借りて良い。なにもかもひとりでやる必要はない。必要はないけれど、最後に方向性を決めるのはやっぱり自分。

 

「なぜやるか」を出しておく

プロジェクトが始まる前にやること。自分も含めチームメンバーひとりひとりに、「なぜプロジェクトに参加するか」を出してもらう。仰々しくなくていい。ひとことで良いからチームメンバーの思いを聞いておくこと。そして自分の思いを言語化すること。キックオフ時のメンバー相互理解のためでもあるけれど、これが、プロジェクトが前に進まなくなったときにこっそり戻ってくる心の拠り所となる。

 

プロジェクトがどんな状態になったらワクワクするか

次に、プロジェクトのゴールイメージやテーマを考える。プロジェクトがどのような状態になったら、チームメンバーが、プロジェクトが影響する人が、そして自分がワクワクするだろう。胸が震えるだろう。

いろいろな案が出てくるだろう。1回では決まらないかもしれない。期限も近づいてくるだろう。でも、ここに時間をかける。何度でも集まる。何日でももんもんと考える。

スケジュールを優先させてここを適度に飛ばすと、後からプロジェクトの軸がブレたり上手くいかなくなったときに簡単に折れてしまう。プロジェクトオーナーが折れたら、プロジェクトは終わりだ。ここが粘りどき。

 

自分が一番、これだ!と信じるものに決める

「なぜやるか」「プロジェクトがどのような状態になったらワクワクするか」を考えていると、「ああ、これだ!」と思うゴールイメージやテーマに出会うものだ。それが決断の合図。

それは、みんなで議論しているときかもしれないし、ひとりで考えているときかもしれないし、メンバーの誰かに降りてくるかもしれない。問いに向き合い続けている人に、必ずそのときがくる。

決断において一番大切なことは、自分が一番、これだ!と思うものに決めること。チームメンバーの誰かが主張したから、ではない。皆がそう言ってるからこれでいっか、でもない。決断するときは「自分が一番、これだ!と思っているか」だ。

 

自分が信じられるゴールイメージやテーマといった方向性を決めれば、あとは大丈夫。誰に何を言われても大丈夫。何度でも説明できちゃう方向性がちゃんと現在地にある。道が逸れても上手くいかなくなっても大丈夫。何度でもここに戻ってくれば大丈夫。

 

 

 

 

 #本の紹介

内定者時代の課題図書で出会った。プロジェクトオーナーって、本当はワクワクしてたまらない役割なんだと気づかされた。自分の仕事を面白くするのは自分であることを知った。

新卒の何年かはバイブルのように見返した1冊。

トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈2〉セクシープロジェクトで差をつけろ!

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