会議の議事録を担当して密かにスキルを磨きまくる
私は、議事録を取るのが得意だ。というか、かなり好きだ。
絶対に物事を動かしたいときは、絶対に私が議事録を取る。なぜなら、議事録を担当する者だけが、全てを動かす視点を手に入れられるからだ。
ああ、なんて楽しいのかしら!
1.会議ログを取る
会議中に取る雑としたメモは、私的には議事録とは言わない。会議ログだ。
会議中は、全力でログを取る。一言一句漏らさず文字にすることが大切、という意味ではない。自分が会議の内容を理解しているかが重要だ。
自分が理解できない箇所は、会議に参加している大半も分かっていないので(そのはずだ!と心を強く持つ!)、会議の流れを手短に止めてしまって問題ない。
「ちょっと良いですか、こういう理解で合ってますか?」と声を上げる。手短に。
議事録担当の良いところは、堂々と分からないことを聞ける点でもある。
2.会議ログを議事録に進化させる
なぜ会議の内容を理解している必要があるか。それは、会議ログを議事録に進化させる必要があるからだ。
メールを送信する前に、以下の視点で内容を整理する。
「会議の目的は何で、課題の本質はどこか」
「誰がいつまでにどう動くのか」
(議事録を受け取ることが多くなった今、ぱっと見てこれが分からない議事録は後回し。というか読んでない。解読に時間をかけるなんてナンセンス。)
3.自分の理解中心に構成する
議事録の構成は、「関係者の皆さん、これだけはお忘れなく」とか「次回アクションはこれよ」順。
というか、私が関係者に理解して欲しい/動いてほしい順。
A.日時、参加メンバー
B.重たい懸念事項(あれば)
C.次回アクション ★まじmust!!!
-担当者と期限を明記する
D.決定事項(あれば)
E.その他詳細 ←ここは最悪読まれなくてもOKな内容
-テーマごとに箇条書きにする
C、DをEから改めて切り出す。内容が重複しても問題ない。
B.重たい懸念事項(あれば)
C.次回アクション ★まじmust!!!
-担当者と期限を明記する
D.決定事項(あれば)
E.その他詳細 ←ここは最悪読まれなくてもOKな内容
-テーマごとに箇条書きにする
C、DをEから改めて切り出す。内容が重複しても問題ない。
Eまでいくと誰も読んでないからだ。
ここで、次回アクション/担当者/期限が決まっていないと、会議がただのおしゃべり時間だったことに気づく。
それに気づくと、会議ログを取っている最中に、「それって誰々さんが担当でしたっけ」「次回アクションをもう一度確認していいですか」、会議が終わった後をも進める問いかけができるようになる。
ここで、次回アクション/担当者/期限が決まっていないと、会議がただのおしゃべり時間だったことに気づく。
それに気づくと、会議ログを取っている最中に、「それって誰々さんが担当でしたっけ」「次回アクションをもう一度確認していいですか」、会議が終わった後をも進める問いかけができるようになる。
4.次回アクションを登録する
次回アクションと期限は、関係者の予定に登録してしまう。さらに、次の会議なりも設定する。
議事録を頼まれただけだ。そこまでやる必要はないかもしれない。でも一歩先までやる。
5.議事録をとりまくる
入社当時、仕事が全くできなかった私にとって、議事録を任されたときはとても嬉しかったし、とても大切な仕事だった。
最初は、会議ログを取るのも一苦労だ。会議の内容が全然分からない。会議ログから議事録に進化させるのも大変だ。議論ポイントが何かを理解していないと、とんちんかんな議事録になってしまう。
でも、幾度となく議事録を作るうちに、会議ログをすっ飛ばして議事録が取れるようになる。
会議の目的を理解し、課題の本質を見る習慣がつくと、それは会議中に議論がそれたときの修正力につながる。次回アクション/担当者/期限がないと気持ち悪くなる、会議後の予定を登録したくてたまらなくなると、その視点はプロジェクトマネジャーの基礎になる。
徐々に、会議オーナーの相談相手があなたになる。そして、その会議及びプロジェクトはあなたなしには進まなくなる。
そう、物事が手のひらの上で動き出す。
余談だが、新たなプロジェクトに参加するとき、私は議事録を担当する。次回アクションのどれかに自分の名前を入れ、自分で期限を切り、期限内に動く。これを繰り返して徐々に…というかんじ。