素敵女子ってやつになりたい(ニューヨーク上陸編)
私は大企業で働くと思っていた。
理由は、就職するってそれしか知らなかったから。
中学受験をして、大学に進学して。
良い会社=大企業、という公式しか知らずに突き進んでいた。
だから私は将来大企業で働くものと思っていた。
願わくば、丸の内か、汐留か、新宿のどこかで働くのがベスト。
だって響きが最高だわ!
昨年、このミーハー心が妙な方向に動いた。
丸の内とか汐留とか新宿とか、あまりに議論が小さくないか?
丸の内とか汐留とか新宿とか、別にどこでも良くないか?
たとえ五反田でも良いのではないか?
世界的に見れば誤差でないか?
というわけで、ニューヨークに来た。
目的地を目指してマンハッタンの中心地を歩く。
所狭しと高層ビルが並んでいる。
背筋を伸ばして早足で歩かないと飲み込まれそうだ。
うつむいて歩いてたら有名なビルさえ気づかず通り過ぎてしまう。
自分をもってしっかり歩こう。
大切なのは場所ではない。もちろん。
