君の机、月いくらか知ってる?
働く者としての私の根幹にある言葉のように思う。
私の価値はなんだろう。
世の中に対して、会社に対して、一緒に働いているメンバーに対して、
私はいったいどんな価値があるのだろう。
新規事業の立ち上げに営業メンバーとして参画することになった。
当時の私の有り様は以前書いたとおりで、※1
半年経っても契約ゼロ件。
目に見える成果がない私に現社長が言い放った。
君の机、月いくらか知ってる?
・・・は?
私の給料分かってますかー!言われたくないー!
心の中でMAX毒づきながらも、受け入れがたい事実に気づいてしまった。
役割として価値がないと言われたも同然だったのだ。
成果が全くないのはもちろんだが、
何か秀でたスキルがあるわけでもなく、
圧倒的に動くでもなく、勢いがあるでもなく、
会社を構成する一員として確かに価値がなかった。
この事実に気づいたものの、素直に受け入れられなかった私は、
別に何もやってないわけではないよね、私、と
若干グレ気味な方向に考えることにした。
何か形がないと、何もやっていないことになってしまうんだわ!
営業成績がない、というかゼロなだけに、
「いやいや、めっちゃ頭で考えてますよ、私!」という何かが必要だった。
驚くほど一時的な短絡的な考えではあるが、
何がきかっけであれ、自分にできることを考え、
自分の状況を見つめるために業界分析し、計画書を書くようになった。
以前、考えの切り口を変えるようになった話を書いたが、これも同時期だ。※2
私は、いろいろな方々に叱咤激励いただいて、
ものすごい時間を投下いただいて、
さらに数年待っていただいて、
やっとこさ一人立ち※3できたんだ、ということに改めて気づく。
あと数日で新しい月。社会人6年目に入る。
自分の初心、少々あの頃を思い出す。
※1インターンを始めた頃の話
※2人見知りしすぎてトイレで1時間こもった頃の話
※3まずは人間になりましょう、について
追伸;
恥ずかしながら、当時は机代が自分にかかっていることすら知らなかった。
机が当たり前にひとりひとりにある状態って、それだけで。