旅行が好き!からライフワークを考える
私は旅行が好きだ。友人とちょっと観光地を巡り、あとは夜通し飲む。最初はこの繰り返しがとにかく楽しかった。
初めて1人行ったのは、鳥取砂丘。
留年という挫折を受け入れるため、 全国から悲しみを抱えた人が集まる場所だと思い砂丘入りしたが、デートスポットと知り脱力。
砂浜に大きく書かれたどなたかの相合傘。
がっくし。小雨が降る鳥取砂丘に座り込んだ瞬間、母から「死なないでください」というメールが届き、なかなか笑える1人旅デビューとなった。
これ以降、国内で言えば46都道府県に行き、全国制覇を目の前に3年経つ。社会人になった2010年から昨年までの間に、出張も合わせて東京を離れたのは116回。
旅を重ねるうちに、インスピレーションを感じることがあることに気がついた。いきなり鳥肌が止まらなくなったり、どうしてもまた来たいと思う地があったのだ。
例えば、種子島。
昨年からライフワークを考える時間を意識的にとっているのだが、このような地を時間軸にのせると、妄想が楽しくてたまらない。
老後は阿蘇山の麓で過ごしたい
初めて鳥肌が止まらなくなったのは、2005年。
知的障害を持った方々のスポーツ成果発表会を主催するスペシャルオリンピックス日本のボランティアに参加するため、熊本に行った。空港から阿蘇に向かう途中、なぜか鳥肌が止まらなくなった。
ああ、ここで老後を過ごすんだなと、漠然と感じたのだ。
唐津城の城石に立つ学校に子どもを通わせたい
2010年、福岡出張を終え、自腹で延泊して佐賀へ。当時、個人的に空前の城ブームが来ていて、唐津城に行きたかったのだ。
私はその勝景に驚いた。
海を望める城も珍しい。何より美しい。
そして、見てしまった。この城石に立っている学校を。ああ、ここに子どもを通わせるんだわ!と強く思う。
ニューヨーカーになりたい!
初めてニューヨークに行ったのは、2013年。サンフランシスコで市場調査をしていた元同期と飛んだ。大好きなブロードウェイ・ミュージカルを観るためだった。
しかし思いがけず、ニューヨークという街に魅力を感じ、2015年、1人で再び向かった。マンハッタンに泊まるプランを検討したものの、正直予算オーバー。旅行代理店の方に言われた。
「ニューヨークは世界一ホテル代が高いんですよ」
おおお!なんと!なぜかこのときの「世界一」という一言に燃えた。せっかく仕事するなら、世界一の場所に行ってみたい。ニューヨーカーになりたい。
いつか、5番街を自分の足で歩いてやるんだ。
(しかし、冷静に、その前に何がやりたいかだ。
何度でもバリに行きたい
特有の開放感に魅了され、昨年2度目のバリ。そこで、バリで店舗経営をされているパティシエの白木さんと出会い、インドネシアの課題と白木さんの思いに影響を受ける。
ああ、何度でもバリに行きたい。願わくば、仕事をしたい。
妄想をふくらませているうちに、私は、死に場所、あるいは生きる場所を探すために旅行をしてきたような気がしてくる。
今年はどこに行こう!
そして、これらを旅行好きの妄想としておくか、実現のための鍛錬をしておくか。(だからTOEIC900点を本気で目指すに至った)
ライフワークをどのような切り口で考えるか、それをちょっとでも信じて、ちょっとだけでも行動するか、
私次第。