子どもを授かりました。こんなときに申し訳ありません
これは、チームメンバーが産休に入ることになった、そんなシーンに初めて直面している、未熟なマネージャーの話である。
出産というライフイベントを経験したことがなく、漠然とした不安を抱えているあなたへ。
これから同じシチュエーションになるであろうアディッシュのすべてのマネージャーとメンバーへ。
該当メンバーに相談した上で、ブログを書くことにした。
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私のチームメンバーは4名。私以外、全員家庭を持っていて、数えてみると、私は、総勢6名の子どもを抱えていることになる(!)
仕事面だけにフォーカスして話すと、チームメンバーはみな、会社やメンバーを思って懸命に動き、そして、限られた時間の中でガンガン仕事をしている。
私は、とても尊敬している。
3月某日、あるチームメンバー(ここでは"妖精さん"と呼ぼう)と会議をすることになった。小さめの議題だったので、「ちょちょっと立ち話で済ませません?」と声をかけたところ、相談したいことがあるので会議室でお願いしたい、と言われた。
「相談したい」「会議室で」と言われると、自動的に、なんだなんだなんだー!何が起きた、考えろ!という思考になるのは職業病だろう。
とにかく、私は緊張していた。
予定通り、さくっと議題を終え、ついに、妖精さんがおもむろに口を開いた。
「第二子を授かりました。こんなときに申し訳ありません。」
時が止まった。
子どもを授かったという、とても嬉しい報告と、申し訳ないという、謝罪の表現に、私の頭がフリーズしたのだ。
そんなもんだから、自分の感情に従うしかなかったのだが、素直に思った。ああ、すごく嬉しい!と。文字にすると怖めだが、なぜか、私に子どもができたようなそんな気持ちになったのだ。
私のチームに子どもが増える!
そして、素直に話そう。同時に、これからどうしようと頭がフル回転を始めたことを。私は、おめでとうございます!と心から伝え、これからのことは追って話しましょう、とその場を終えた。
しかし、「申し訳ございません」という言葉が頭から離れず、とても嬉しいことなのに、謝罪をさせてしまった、もしかして、私がそういう雰囲気を作っていたのではないかとか、眠れない夜を過ごすこととなった。
仕事への思い。申し訳ございませんの真意
ご紹介遅くなったが、なぜ妖精さんかと言うと、彼女は、おそらく世界的に見てもお花畑的人物で、以前もご紹介した、このお方である。
最近、チームメンバーを見ていて学んだことがある。そのメンバーは、一時的にかなりの負荷がかかっていた。特にコミュニケーション面。それを表現するのに、手のひらを顔の横でくるくる回しながら、「いらいらいらいら(早口)」と口に出していたのだ。な、なんだこれは。すごい!!!本人は本当にせっぱつまっているし、周りもその状況を理解しているのだけれど、身振りと効果音があると、なんかハッピーなかんじでいらいらできるんだ!
彼女の笑い声を耳にするだけで、不思議とハッピーな気持ちになるのだ。私は、この調子だから、どうしてもゴリゴリ色が出てしまうのだが、彼女のタレントのおかげで、想像もできなかった雰囲気でチームを打ち上げることができた。
今も絶賛つくり途中だが、アディッシュにない新しい機能を作ろうと、自身も経験がない分野に挑戦してくれている。そしてそれは、アディッシュの中期計画に影響する部分で、彼女はその中期計画にコミットしたいと飛び込んできたのであり、これが、「こんなときに申し訳ない」という表現になったとそんなことを話してくれた。
心から嬉しいと思った。
休業期間中、チームで乗り越えたいと、安心して休んでほしい、そして戻ってきてほしいと、そう強く思っている。
チャンス!今までのやり方を疑い、変えるとき
そして、そう思ったのは私だけではなかった。妖精さんと同じ分野に、これまた新たに挑戦している福岡拠点のMr.ハートフル。彼に産休を伝えると、
「任せてください!距離は離れていますが、それでも、妖精さんがすごく一生懸命働いている姿を見てました。戻ってくるまで、絶対に自分が守ります。なんでもやります。頑張ります。」
泣くかと思った。
現在、休業期間に向けて計画を立て、妖精さんとMr.ハートフルで準備をしている。その後、チームに展開する予定だ。準備の過程で、今まで当たり前だとしてきたことを疑い、なぜこのやり方なのか、改善できるか、という視点でレビューをするようにしている。
そして、そのように考えてもらうようにしている。
なぜなら、今後の体制を考えても、今までのやり方をそのままやっていてはどうにもならなくなることが分かりきっているから。
「頭を動かしなさい」というお告げなのだ。まじチャンス!!
彼女のしなやかさ
恥ずかしながら、私は、彼女に子どもができたことに全く気づかなかった。仕事への姿勢やコミュニケーションをどれだけ思い出しても、妖精さんはどんなときもプロだった。気づかせなかった。
すごいと思った。
そうすべき、と言いたいわけではなく、単純にすごいと思った。
本当は、そうさせた何かがあるのだろう。
このブログでは、引き続き、本件に関して私が感じたこと、準備過程、チーム編成やメンバーの声などをありのままの表現で発信していきたい。
最後に。
仕事に対する姿勢にとても感化されます。
帰ってくるの待ってるよ~。まだ休みにも入ってないけど(笑)
Mr.ハートフルより。