「未来に先回りする思考法」、未来の方向性はある程度決まっている
遅ればせながら「未来に先回りする思考法」すごく良かった。
まだ読んでない方、今すぐ!
すべてを原理から考える
この本では、未来に先回りする思考法として、
- 常に原理から考える
- テクノロジーの現在地を知る
- タイミングを見極める
「常に原理から考える」とは、
- そのシステムがそもそもどんな「必要性」を満たすために生まれたか、歴史も踏まえて考える
- 長期的な変化の「線」で考える。
「タイミングを見極める」とは、パターンを掴むこと。例えばテクノロジー。
- 人間を拡張するものであること
- いずれ人間を教育しはじめること
- 掌からはじまり、宇宙へと広がっていくこと
(しかし、なんだ、この素敵すぎる表現は…!!)
その上で、いつのタイミングで本格的に普及するか、社会が変化するパターンを見抜くこと。
現実の理解は行動に始まり行動に終わる
- 変化を察知し、誰よりも早く新しい世の中のパターンを認識し、現実への最適化を繰り返す
- そのために必要なのは行動すること
私は、これからの働き方、これからの世の流れを想像したいと思っていて、意識してそのための時間、頭の余白を作っている。
理由は、物事はなんでも、現在に至るまでの歴史があったのであり、これから向かう流れも、様々な人の考えや本から考察することで、「だいたいこんなかんじだろうな」感覚が生まれるような気がしている。
それがあって初めて変化を受け入れられると。
なんなら自ら変化できると。
例えば、働き方で言うと、リモートワークやらフリーアドレスやら女性活躍やら、私もブログやNeedle-Moversでそれらを取り上げているが、文字通り捉えていては話にならない。
それらがいいか悪いか、という非常に残念な視点になるからだ。
逆に、それらが向かう先を想像していると、選択肢としてトライするのが当たり前すぎる。
未来の方向性はある程度決まっていて、個人にはコントロールできない
何か己に切なさを感じた表現だったが、言い当てている感じもする。
- きたるべき未来の到来を早めることが、その時代を生きる人に課せられた唯一の「仕事」
- 私たちが何気なく過ごす毎日もすべてはその「仕事」につながっている
今を嘆くのは簡単だ。
でも、結局向かうだろう未来の流れを想像すれば、来るべき未来に向けて選択肢がいくつか増えるだろう。
私は、それを楽しむ側でいたい。