ロールモデルへのプレッシャー「あとは結婚(と出産)だけだね」について
このブログは、「大変失礼ですけど、結婚されてますか?」について - 私は私。 の続編である。
「あとは杉ちゃんが結婚して、子どもを産んだら完璧だね」
「杉之原さんが子どもを産んで働き続けることに意味があるんだよ」
大変ありがたいことに、このような声をいただくことがある。気にしすぎているわけではないけど、気にならないわけでもない。非難したいわけではないし、ピュアに言っていただいていると思う。
ただ、期待いただいて嬉しい一方で、こればっかりは頑張りようがない。
制度はあるにこしたことはないけど、本質は仕事の仕方
先日リリースいただいた、チームメンバーの松下と一緒に取材いただいた記事なのだが、私はこれがお気に入りだ。
私は、「職能タスク(日々の仕事)」と「事業タスク(ありたい姿を実現するための仕事)」という仕事の仕方が好きだ。
「働き方を自分でつくることができるので、業務範囲を着々と拡げることができ、今後ますますキャリア形成に力を入れていきたいです」(松下さん)
とあるが、強調したいのは、松下とは、単に時間をやり繰りする働き方ではなく、仕事の仕方を変革してきたことだ。2年かけて。
松下と出会ったとき、彼女は日々の仕事である職能タスク100%の状態で、ルーチンワークに追われ、時間の融通が利きづらい状態だった。現在は、職能タスク55%・事業タスク45%となっていて、仕事と時間の使途を自分でコントロールできる働き方へと変わった。さらに、事業タスクを通じて業務範囲を拡げ、新たなキャリアパスに挑戦もしている。
書くのは簡単だが、これまでの仕事の仕方を変えることは、誰もがやり切れることではない。何よりも、松下の推進力が素晴らしい。松下にとってのこの2年間を知ることができたこと、こういった情報発信をすることができたことが、私はとても嬉しい。
子どもを持つ女性社員のロールモデルは、私じゃなくたっていい。既にあるストーリーを見えるようにしていけばいいんだと、今年はそういう年にしていきたいと思っている。
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